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精密工学科の先生にインタビュー(後編)

こんにちは、工学部精密工学科に内定している2年の佐々木です。 前半では小林先生の研究内容について紹介しました。 後半は小林先生が学生時代にどのようにして進路を選択したのかをご紹介します。

学部時代から現在までの経歴は?

小林先生:東京大学の理科一類に入学し、工学部の精密機械工学科(現精密工学科)に進学しました。 その後は工学系研究科の精密工学専攻の修士過程、さらには博士過程を経て研究の道に進みました。 途中、東京女子医科大に所属していた頃もありますが、現在は自分が卒業した精密工学専攻に研究室を置いています。

ものづくりに興味を持ったきっかけは?

小林先生:学生の頃は、特別ロボットについて詳しかったわけではありませんでした。 ただ当時からディズニーが大好きで、アトラクションに登場するロボットを自分でも作ってみたいという思いが漠然とあり、ロボットについて学べる学部に進むことを考えるようになりました。

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博士課程への進学を決めた理由は?

小林先生:初めから博士課程に進学しようとしていたわけではなく、当時は就職をするつもりで修士2年まで就活をしていました。 しかし、当時おこなっていた外科医の先生との医療工学の共同研究がとても楽しく、就職するよりもこのような研究をずっと続けていたいという気持ちの方が強くなったため、博士課程へ進もうと心が決まりました。

今まで出会った中で印象的だった先生は?

小林先生:学部時代からの指導教員です。 その先生は医師でしたが、ものづくりが大好きで、自分のデスクにネジが転がっているような先生でした。 医学と工学は方向性が全く異なる分野でそのどちらにも興味を持っている先生は少ないため、医工連携研究は滞ることも多いですが、その先生は本当にメカ好きで工学への理解が深かったので、その分研究もとても楽しかったです。

最後に、進路選択を考えている駒場生に一言お願いします。

小林先生:自分が興味のある分野が学べる、もしくは学べそうな学部を選ぶと良いと思います。 私も初めはロボットについての特別な知識はありませんでしたが、ロボットを作ってみたいという気持ちに任せて学部を選びました。 考えすぎず、直感に従って自分の進路を選んでみてください。

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前半はこちらから:精密工学科の先生にインタビュー(前編)医学と工学の横断領域「医工学」とは