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テクノサイエンスカフェ(2015/3/7)レポート「安全な公園について子供たちが考える」

こんにちは、工学部広報アシスタント 物理工学専攻修士一年の柳光です。

東大工学部では、"工学の魅力 を伝える"活動の一環として、2011年より、小中高生とその保護者に向け、東大テクノサイエンスカフェを開催しています。
先生の講演やワークショップを通して参加者が工学の最先端の魅力を感じられるよう、私たちTtime!のメンバーもお手伝いをしています。
過去のテクノサイエンスカフェに関する記事はこちら

今回はそのサイエンスカフェの報告の第一弾として、3月7日に開かれた、第18回東大テクノサイエンスカフェ 「安全・安心な都市(まち)をつくる」 の報告をします。
工学部の公式HP上でのレポートはこちら

 

今回のテクノサイエンスカフェ「安全・安心な都市(まち)をつくる」では、小学生23名、中学生6名、保護者27名に参加していただきました。
そして、都市工学科の樋野公宏准教授による、防犯まちづくりの考え方、進め方の講演に加えて、今回の目玉企画であるワークショップを体験していただきました。
このワークショップでは、「危険な公園を安全にする」ために、どうすればよいかについて子供たちで議論してもらいました。

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子どもたちは「落書きが多い」、「明かりが少ない」といった真面目な意見だけでなく、「地下に基地をつくる」、「ゲームセンターをつくる」といった自由奔放な意見をこれでもかと繰り出していきます。
そうなると各テーブルでまとめ役を務めた都市工学科の学生さんはさぞ大変だろう、とお思いでしょうが、ご安心ください。「KJ法」という議論の方法(詳しくはこちら)を用いることで、子どもたちの自由な意見がどんどんどんどん集約され、整理されていき、やがて 「安全な公園」への道しるべができていくじゃありませんか!

実際、住民が参加して行われるまちづくりの現場では、こうした方法で多様な意見を集約しています。

子どもたちも半分冗談じみた意見を言っておきながら、それがまとまっていく様を見て、さぞ驚いたことでしょう。

そして最後は安全な公園への道しるべを持ってみんなでパチリ!みなさんいい笑顔です。

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尚、今回のようなテクノサイエンスカフェは今年も数回予定されており、さらに、今年は工学部広報アシスタントの学生が主催するテクノサイエンスカフェも予定されています。

今後の詳しい予定につきましては、工学部HP、または工学部広報アシスタントの学生たちで運営しているHPをご覧ください。

(注) 「KJ法」は(株)川喜田研究所の登録商標です。

(執筆:柳光 孝紀)