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「狂ATE the FUTURE」特集記事(続編)

※この記事は、Ttime! 2021冬号に掲載されている「狂ATE the FUTURE」特集記事の続編です。 「狂ATE the FUTURE」に出演されている石田さん・岡村さんのプロフィールや、お二人が動画について語った様子はこちらからご覧ください!

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現在は工学系研究科の博士課程で活躍されている石田美月さんと岡村梢さん。 そんなお二人は駒場生時代、どのように進学先を決めたのでしょうか? 進学選択を控える後輩たちへのアドバイスもあわせて伺いました!

どのようにして学部・学科を選ばれましたか?

石田さん(以下石田): 高校生の時までは、最先端の科学技術に触れる機会があまりなかったんです。 大学に入学していろいろな授業をのぞき見してそういった技術に触れたときに、全く知らなかった世界が開けて、自分もやってみたいなと思ったのが工学部へ進むきっかけになりました。 その中で今の指導教員である加藤先生とお話しする機会があって、最終的に先生の言葉に背中を押されてシステム創成学科に進学しました。 ご縁ですね。

岡村さん(以下岡村): 進学選択が近づいた時期に、工学部系団体が主催する説明会に助けを求めるようにして行ったら、入り口の近くに化シス(化学システム工学科)のブースがあって、席が空いていたんですね。 そこでちょっと話を聞いてみようと思ったのが出会いです。 その頃は春学期の授業もほぼ終わりで、「化シスが1、2年生向けに出している講義の最終回があるから、食事も出るし来てみなよ」と誘われて講義に行き、食事の際についたテーブルの隣に座っていた方が今の指導教員の先生でした。 先生に研究成果の社会応用や医療分野への応用にも興味があるとお話したら、「薬学部はスペシャルな1錠を作ることを研究していて、我々はその1錠をどう患者に届けるかということを研究している」と説明くださって、そこに興味をそそられてこの先生の所に行こうと決めました。

石田: おこがましいですけど進学先の決め方似てますよね。 私も同じように進路に迷って、最終的にそういう先生の一言で学科まで決めて、研究室までほぼほぼ決まっちゃったみたいな。結局直感なんですよね(笑)。 でもいまから振り返っても1、2年生の時に知り得た情報って少なすぎたので、直感で決めるのが最適解だったのかなって思います。

前期課程生のときにこういう情報をチェックしておけば良かったというのはありますか?

石田: 進学選択というのが学科を選ぶというシステムなのでみんな学科ガイダンスとかに行くんですけど、学科って概念のようなものなので、本当は研究室を見て選ぶのがいいと思うんです。 でも研究室のホームページの情報や、工学部や学科にある研究紹介などを見てもピンとこないことが多いと思います。 先生と直接会って話を聞くにしても、そういう機会はほとんどなく、さらに大学院生の人の声を聞くとなると……。 岡村さんのような学生団体の方がそういう機会を担ってくださるんだろうなと思っているので、そういう機会があれば我々大学院生にぜひ声をかけてみてください。

岡村: 石田さんのお話とも似ているんですが、学科というのは大きな枠組みでしかなくて、研究室単位でみると同じトピックに取り組んでいる研究室というのは複数の学科に散らばっていることがあるんですね。 なのでトピックで気になっていることがあるなら、学科名だけで判断せず、研究室までちょっと調べてみて自分の興味を掘り下げてみるというのはおすすめですね。

石田さん、岡村さん、お忙しい中取材にご協力いただきありがとうございました! お二人が自身の研究内容やそのモチベーション、思い描く未来などについて語っている動画は狂ATE the FUTUREのWebページからから視聴できます! こちらもぜひチェックしてみてください!