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#進振りはEEICヘ とは?

皆さんこんにちは!電気電子工学科3年の山口祐司です。この記事では、僕が所属している電気電子工学科と、同じ電気系に所属する電子情報工学科についてご紹介します。

 

 さて、この2学科は合わせて「EEIC(イーイーアイシー)」と呼ばれることが多いです。2学科の英語表記が、The Department of Electrical and Electronic Engineering(電気電子工学科)とThe Department of Information and Communication Engineering(電子情報工学科)の下線部の4文字をとって、EEICと呼ばれています。ちなみに「#進振りはEEICへ」というのをTwitterで使われているハッシュタグと呼ばれるものです。これで検索すると、さらにEEICについて深く知ることができるかもしれません。

 

では具体的に、EEICでの生活をご紹介しましょう。

2年生のAセメスターでは、全ての講義が駒場キャンパスで行われます。昨年度の時間割はこんな感じです。



このうち、太字+下線が必修、下線が限定選択と呼ばれる科目で、必修は全員、限定選択もほぼ全員が履修します。(必修や限定選択は、学科によって少し差がありますが) この時期は必修科目を中心にレポートが課されがちですが、それをやることで基礎力をつけることができます。

 

3年生になると、いよいよ本郷キャンパスでの生活がスタートします。基本的には工学部2号館の4階がホームグラウンドになり、ほぼ全ての講義がこのフロアで完結しています。駒場時代に比べると教室移動の負担はかなり軽減されます。

3Sセメスターの時間割は以下の通りです。少しややこしくなってきましたね。同じ時限にある科目は、上段が電子情報工学科向け、下段が電気電子工学科向けの授業になっています。



3Sセメスターの講義は専門性が増してきます。電気電子工学科の授業では、制御や半導体、電子物性についてより詳しく学ぶことができ、週3日の実験が入ってきます。実験は電気系2学科混合の4,5人のグループで行い、電気系や情報系、幅広い内容で行われます。今年の場合は、電気系実験では基礎的な回路の実装や、様々な電気機器の扱い方を学び、情報系実験ではインターネット電話の実装を行います。しっかり手順通りやれば時間内に終わることがほとんどで、先生やTAの院生が困った時には助けてくれます。(ただ、レポートはあります…。)

この実験のグループはコンタクトグループと呼ばれ、1グループに1,2人の先生がついて下さいます。4月中に先生と面談する機会があるので、履修や悩み事などを相談することができ、他の時期でも何かあれば相談に乗ってくれます。

また、同じ4階に個人用ロッカー、学生控室があります。休み時間や授業終わりなどには人が集まってくるので、コンタクトグループと合わせて自然と友だちの輪が広がります!

また、5月末からは、金曜午後に工場見学が始まります。今年度の見学先は、日立製作所、富士通、日本製鉄、NEC、ファナックの5社です。ただ企業を見学するだけでなく、EEIC出身の先輩の話が聞ける、とても貴重な機会になっています。任意参加ですが、EEICに入ったらぜひ参加をお勧めします!

 

さて、私が現状で経験しているのはここまでなので、この先は簡単に述べます。

3年生のAセメスターに入ると、各学科内で履修コース別に分かれます。これは、学科の中でさらに各自が自分の興味に合ったコースを選択することができ(定員はなし)、そのコースに沿って講義をとっていくというシステムです。各コースの講義では、その内容に沿ったより専門的な内容を学んでいきます。また、実験のテーマも各自の専門分野に合わせた選択制になります。

履修コース一覧(3Aセメスター)


















電子情報工学科電気電子工学科
A1:メディア情報・コンテンツ・人間B1:ナノ物理・光量子・バイオ
A2:コンピュータ・ネットワークB2:エネルギー・環境・宇宙
AS, BS:システム・エレクトロニクス

 

そして4年次に研究室配属となりますが、EEICでは、進学選択時の学科に関わらず研究室を選ぶことができます!つまり、電気系で入っても情報系の研究室に進めますし、逆も然りです。学科での学びを通して興味が変わっても、それを追い求めることができるのがEEICの大きな魅力だと思います。

 

いかがでしたか。EEICは、厳密には2学科に分かれているものの、ほぼ1学科のような存在で、その中で自由に自分の専門とする分野を探していくことができます。少しでも興味を持っていただけたら、ぜひEEICへの進学を考えてみてください!お待ちしています!