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五月祭展示に行ってきました!2016 (6)〜精密工学科〜

こんにちは!
技術経営戦略学専攻修士1年の櫛田です!

五月祭展示に行ってきましたシリーズ2016、第6弾は2年連続で五月祭のおすすめ企画に選ばれている精密工学科の学生による展示「精密Lab.」の様子をお届けします!

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入り口から楽しそうですね!早速のぞいてみましょう!

まずは学生代表の学部4年福島さんに精密Lab.の概要を伺いました。

「精密Lab.では”自分たちが創りたいもの”と”お客さんが見て楽しいもの”を掛け合わせた作品を並べています。そのため、”参加型”の展示が多くなっています。」

参加型!楽しそうです。それでは実際に参加してみたいと思います。

 

まずはコチラ。
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これ、何か分かりますか?

実はこれ、「アーク放電」を制御することで音を奏でる「プラズマアークスピーカー」というスピーカーです。

中央で紫色に光っているのがアーク放電と呼ばれる電流の流れで、このアーク放電を1秒に3万回起こし、その1回1回の放電時間を制御することで空気を振動させ、スピーカーとして機能させています。

自分のiPhoneに入っている曲でも流せるということでしたので早速櫛田も試してみました。

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♫ ♫ ♫

PerfumeのPick Me Upが教室に響き渡りました!興奮!動画をお見せしたくて仕方ないです。
せっかくなので製作者の方にどうしてアーク放電を用いたスピーカーを創ろうと思ったのか聞いてみました。

「前にレールガンをつくったことがあって、もしかしたらスピーカーも創れないかなと思いたって。」
(注)レールガン:物体を電磁誘導(ローレンツ力)により加速して撃ち出す装置

まさに”創りたいもの”と”お客さんが楽しめるもの”を掛け合わせた作品となっていました。

お次は「AR水族館」という、AR(Augmented Reality 拡張現実)を用いて教室を水族館に見立ててしまう作品です。

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タブレットに映る教室の映像に1匹のクジラとたくさんの小魚が泳いでいるのが見えますでしょうか。

360°どこを向いても、タブレットをかざすことで仮想水族館を楽しむことができます。

カメラの位置情報と、魚達の位置情報のプログラムを統合することで実現しているとのことです。

製作者の方によると「AR技術に興味があったので、つくってみました」ということです。

自分のアイデアを作品として創作できるなんてすごいですね。

お次は「Multi Robot and Projection Mapping」という、リアルタイムにプロジェクションマッピングを行いながら、コンピューターと対戦することのできる陣取りゲームを見せてもらいました。

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赤外線センサー、カメラを駆使して、動き続ける複数のロボットの位置を測定し続けることで、リアルタイムのプロジェクションマッピングを可能にしているそうです。

取材をした際は、残念ながら調整中で遊ぶことはできなかったのですが、話を聞いただけでも実際に遊んでみたい!とワクワクしました。

最後に学部3年生による展示「精密スイッチ」を見せてもらいました。

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精密スイッチとは、プログラミングや、ロボット技術を駆使して”精密な”調整を行うことで、下の紙のようにスタートからゴールまでたどり着くことのできるピタゴラスイッチです。

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実際見せてもらいましたが、見入ってしまい、思わずシャッターを切るのを忘れてしまいました...笑

それほど一つ一つの部分が見応えがありました!

最後に無事にゴールした際の写真だけ。

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パチパチパチパチ。

会場に集まったたくさんのお客さんの拍手で溢れていました!

 

精密工学科の学生達のそれぞれの得意分野・興味分野を合わせて、お客さんを喜ばせるために一つになった精密スイッチ、素晴らしかったです。

いかかでしたでしょうか、精密工学科の「精密Lab.」。

今年は行けなかったという方も、来年は足を運んでみることをオススメします。来年もまた、力の入った展示を楽しむことができると思います。

取材に協力してくださった精密工学科の皆様、ありがとうございました。

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(執筆:櫛田 峻裕)