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五月祭、驚きの工学系展示!!

皆さんこんにちは、二度目のWeb記事の執筆になります、勝野です。
4月からの新年度、やる気と期待に満ちている方が多いことでしょう。

今回は、2014年5/17(土)18(日)に東京大学本郷キャンパスで開催される「五月祭」が近いということで、五月祭の様々な展示企画の内の一つである、機械系二学科の学生による展示について、取材を敢行しました。

もうこれを読んだあなたが五月祭のパンフレットを手に取った暁には、真っ先に機械系二学科の展示場所を確認していること間違いありません。

今回は当学科の学部3年生の方々の控室を訪れました。

機械1

当展示には、様々な 展示コーナーが用意されています。
具体的には、「演習展示」「学生作のアプリ展示」「工作教室」「研究室展示」などなどです。
非常に充実したラインナップですよね。


五月祭まで後1か月と迫ってきていますが、順に紹介していきます。

 演習展示


まずは演習展示です。
演習展示では、メカトロ・SE(スターリングエンジン)などの展示があります。
ここでは、そのうちの一つである、自主プロ展示を紹介します。

自主プロジェクト(通称:自主プロ)とは、機械情報工学科の3年の後期の演習の授業のことで、一か月少々の時間を与えられ、「なんでもいいから一から作ってみなさい」というものです。
テーマはありません。なんでもいいんです。
グループで作るのもありだそうですが、たいていの人は一人で作ってしまうそうです。

ちなみに、冬休みをほぼこの製作に使う人も中にはいるようで、大変驚きました。

当日は5つの作品を展示しますが、今回はそのうちの3つを取材しました。

①ラビットボット
話しかけると、その人の位置を三次元座標で検出し、その人のところに向かって動き出します。
仕組みは、マイクを四か所に配置し、音の到達時間差によって三次元検出を可能にする、というものになっています。

ちなみに、この作品は「タートルボット」というものをもじったものです。
タートルボットとは、こちらになります。
機械2

このでっかいのがタートルボットです。ルンバを作っている企業の製品です。
掃除機能のないルンバみたいなものです笑
研究用のプラットフォームとして活躍しています。

そしてこちらが肝心のラビットボットです。
kikai

尻尾までついていて非常にきゅーとです。
誰の声にラビットボットちゃんが反応してくれるかで、取材陣は大盛り上がりでした笑
ちなみに、製作費は○万円とかかったそうです(^_^;

②終点の支配者~君もマスターハンドになれる!~
国民的人気ゲームである、任天堂のスマッシュブラザーズの、マスターハンドの気分を味わえるゲームです。
キネクトと接続しています。

機械4

画面に映っている青い服の女の子は一緒に取材に行ったTtime!メンバーです。
彼女が腕を振りかざせば、画面上のかわいらしいキャラクターがダメージを負うことになります。

キネクトが出す三次元データを、場合によっては二次元データに戻して操作性を上げる、というところが難しかったそうです。
また、ゲームを盛り上げるために、キャラクターに服を着せたり、アイテムを出したり、動作によって音楽を使い分けたりなど、細かい設定の工夫がされていました。

③ホーミングディスプレイ
プロジェクションマッピングを手軽に部屋全体で再現できる、というもの。
プロジェクションマッピングをご存じない方は、代表的な東京駅のものをご覧ください。

プロジェクターは動かせませんが、二枚の合わせ鏡を使うことによって、部屋の好きな場所に動画を投影することを可能にしてしまいました。

機械5

 

取材当日は、マリオが部屋中を走り回る姿を見せてくださいました!
この作品にももちろん音楽はついていました。
その姿は当日お楽しみにしてください。

壁に映すための合わせ鏡は自作です。
初めは投影したマリオが壁を水平に走ってくれないという問題が発生し、鏡の形状などを計算とシミュレーションを繰り返し、調整を重ねたそうです。
また、どのようにすれば光を上手に投影できるのかも、試しては改良を重ねました。

試行錯誤の連続だったそうです、それだけ完成度の高い出来になっています。

学生作のアプリ展示


次は学生が作ったアプリの展示です。
これは学生が自主的に考えたオリジナルアプリなどを実際に訪れたお客さんに体験してもらい、面白さを肌で感じてもらおう、といったものです。

来場者が体験できることをテーマに作られたアプリのうち、今回は取材した二つのアプリを紹介します。

①ライフゲーム
東京大学教養学部時代の英Ⅰの授業(キャンパスワイド)で出てきたものです。
英文読解のための何気ない1教材に着目し、演習に応用させてしまう発想力はさすがとしか言いようがありません。

色がついているマスを生命に見立てて、誕生・生存・過疎・過密などの、プログラムを組んだ様々なルールに従って目まぐるしくマスの色が変化します。
生命の進化・淘汰を表したシミュレーションゲームになっています。

普段無機物に見える機械を、生命という有機物として味わってほしいという意図で作ったものだそうです。
お楽しみを!

②バトルシップ
大学の演習の授業において、パソコンでプログラムを組んだものを、今回のために独自にAndroid用に落とし込んだものを展示します。

バトルシップとはボードゲームのことで、各場面で次にあり得る盤面を想定して可能性の高いものを選んでいく、というもので、コンピュータとの対戦になっています。

kika

プレイ中に流れる音楽がとても臨場感溢れるものにしていました。
「艦コレ」に少しだけ似ているように僕は感じました。

作業においては、インターフェースや攻撃のプログラムの実装などを各人で分担して開発にあたったそうです。
ちなみに、Android用に落とし込むときに、重い計算をいかに効率よく処理させるかというところで開発に苦労したそうです。さっぱり…笑

ライフゲームは次のパターンがルールによって決まっているけど、バトルシップは相手の攻撃パターンによって推測で次の行動が変化するので、ライフゲームに比べて容量は圧倒的に重いんです。
同じように見えて全然開発の中身は違うんですね!

工作教室


訪れた方が実際に一から製作を体験できるコーナーも用意されています。

ライントレースカー
下の写真の紙に描かれた黒い線の上を、赤い矢印の方向に電池式の車が走ります。
機械6

この車は裏に光センサーが付いていて、光を反射しない黒い線をセンサーで追跡する、という原理になっています。
訪れた方には、キットを実際に組み立ててこのライントレースカーを作ってもらいます。

実際に来場者の方々にキットから作ってもらうことで、ものつくりの楽しさを知ってもらいたい、という想いのもとの展示です。
ちなみに、たまに線から足を踏み外すこともあるそうです(笑)が、基本的にはとても優れた性能を所有しています。

研究室展示


五月祭の展示が盛りだくさん過ぎて、今回は研究室展示は取材する余裕がありませんでした。

各研究室の教授と話し合って、「来場者が、読むだけではなく体験できるものを展示したい」という五月祭のテーマに沿ったものを厳選して展示します。

五月祭当日をぜひお楽しみにしてください。

終わりに


ここまで様々な作品を見てきましたが、どれもとてもレベルの高い技術を使っており、仕組み自体を作るのにもとても大変なはずなのに、音楽や外見など、お客さんが飽きないアイデアの工夫も惜しみなく凝らしており、プロ意識を感じました。

五月祭準備等で忙しい中、貴重な時間を割いて取材に協力してくださった機械系二学科の皆様にはただただ感謝の気持ちしかありません、
この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

そして、この記事を読んでくれた読者の方は、ぜひ機械系二学科の展示に足を運んでみてください。

現役東大生の趣向を凝らした数々の展示物はあなたに必ず刺激を与えてくれるはずです。