東大工学部のイマを伝えるホームページ

主体的に学ぶ、動機付けプロジェクト

こんにちは! システム創成学科Aコースに進学内定している、教養学部前期課程の2年生の三矢です。2Aセメスターでは、工学部に入る前の2年生の時点で、工学部の講義を受けることができる持ち出し科目というものがあります。今回は、その中で面白かった、システム創成学科特有の講義である「動機付けプロジェクト」についてご紹介します。システム創成学科でどのような講義が受けられるか気になっている人の参考になれば嬉しいです!

今年の「動機付けプロジェクト」は火曜日3〜5限で3コマ連続する講義でした。セメスターの前半はシステム創成学科のA・B・Cのコースごとに分かれ、各先生方が行っている研究についての講義や、先生方の対談をお聞きするという形式でした。セメスター後半では、学科のコースの垣根を超えて、自分の興味のある研究テーマの調査や発表を行うという構成でした。

私は海洋開発に関連するテーマに配属されました。ここでは、洋上風力発電やCCS(注1)などの地球温暖化対策の開発と、メタンハイドレート開発などをどのように組み合わせればカーボンニュートラルを実現できる最も良いシステムになるかについて、論文調査やシミュレーションを行うという講義内容でした。システムを考えていく上で、投資家や地元住民など様々な利害関係者ごとに分かれてそのシステムが与える影響について考察を行うことなど、実際のプロジェクトに近い形となっており非常に面白かったです。自分たちが考案したシステムについて、チームでのプレゼンテーションの機会が多くあり大変でしたが、座学ではなく、自分が必要だと思う情報を集め、主体的に学ぶアクティブラーニング形式の講義であるため、受け身型の講義ではすぐに飽きてしまう自分にはぴったりでした。 他にも、サプライチェーンのシミュレーションを行う講義や人工知能プログラミングの講義など興味深いテーマも多くあったので、この講義は非常におすすめです!

注1:CCS=Carbon dioxide Capture and Storage の略。二酸化炭素回収・貯留技術のこと。