こんにちは!応用化学科3年の難波です。

今回は、8月1日に行われた東京大学オープンキャンパスでの工学部の模擬講義、「工学とは何かI」の様子をお伝えします。

 

工学部2号館213講義室で、立ち見が出るほどの大盛況です!

まずはじめは、物理工学科の古澤明先生のお話です。

高校生のみなさんの中には、「工学と理学って何が違うんだろう?」と思っている人も多いのではないかと思います。古澤先生曰く「自然の中の法則を見つけるのが理学。自然に人間が手を入れて制御するのが工学」。そして、工学は価値を創造する学問であると強調しておられました。古澤先生は量子光学の分野で最先端の研究をされています。そんな古澤先生の言葉にはとても説得力がありました。

 

続いて、応用化学科の北森武彦先生のお話です。

北森先生は、ナノチャネルと呼ばれる、流体を通す非常に細い回路で水と有機層を分離する技術を用いて、ごく少量の血液だけで、迅速かつ簡便に行える血液検査の手法を開発されています。そのご経験をもとに、「工学とは技術や知識を創造し、できないことをできるように、わからないことをわかるようにする。そしてそれを人類や自然にとって有益に活用する学問である」とおっしゃっていました。

工学というとロボットや機械をイメージする人も多いのではないかと思いますが、北森先生のご研究のように、化学の技術を応用して、様々な分野で私たちの生活に役立てる研究も多く行われています。

 

最後は、機械工学科の杉田直彦先生です。杉田先生は、「みんなを笑顔にする」ことが工学の使命だと考えておられるそうです。特に機械工学は、「こんなものが欲しい」という要望に対して、まずはそれを言葉にし、次にその言葉を形にする学問であるそうです。

例えば、りんごの皮をむくロボットを作るとして、イメージを言葉にすることを考えてみます。

・人が皮をむくときのメリットとデメリットは何か。

・機械でむくときのメリットとデメリットは何か。

そしてこれらの答えを踏まえて、

・りんごの皮をむく機械とはどのようなものが良いか。

杉田先生のこれらの問いかけに、みんな真剣に考えていました。私も、普段は機械工学に接する機会はないので、「イメージを言葉にし、言葉を形にする」プロセスの難しさと面白さを感じることができました。

 

3人の先生方のお話の中で共通していたことは、「工学とは、知識をもとにして新しいものを創造する学問」であるということです。私も工学部生として、工学の意義や魅力を改めて認識することができた講義でした。

 

 

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