こんにちは!化学システム工学科学部3年の栢森(かやもり)です。五月祭展示に行ってきましたシリーズ、第一弾は航空宇宙工学科の学術展示、「天空、知らそ。」の模様をお届けします!ちなみにコレ、「ソラ、シラソ。」と読みます。とってもお洒落ですね!

学術展示を行っている工学部7号館に行く前に農学部グラウンドを訪れました。そこでは体験型企画「紙飛行機制作」で作った紙飛行機を実際に飛ばしていました。実際の飛行機の形を基にしたグライダー飛行機で、重心を前にすることで安定して飛んでいくとのこと。
実際に飛ぶところを見せてもらいました!

高く上がった後滑空していきました!なんと最高で50mも飛んだそうです!私たちが取材に行ったときにも親子で飛行機を飛ばしていました。「俺のほうが10cm長く飛んでるよ!」と言い張るお父さんの大人げなさが素敵でした笑

工学部7号館に入るとすぐにボーイング787のエンジンの1/4模型が出迎えてくれました!企業から借りているものなので写真を載せることは出来ませんが、すごく精巧で迫力がありました。他にも宇宙服のレプリカや飛行機模型などを借りて展示しており、航空宇宙学科の五月祭への本気度がひしひしと伝わってきます。

 

ここからは公開されていた研究室の内容を紹介していきます!

2つの液体の入った筒を左右に揺らしています。左の液体は水面が大きく揺れているのに対し、右の液体はあまり揺れていませんね。左右の違いは水面近くにリングが入っているかどうかだけなんです。ロケットの重量の大半は液体燃料が占めるのですが、その液体燃料が大きく揺れると重心がずれて飛行が不安定になってしまいます。また、液体内に取り込まれた加圧ガスがエンジンに流入してしまうとエンジンの破損につながってしまいます。そこでリングを燃料タンク内に取り付けることで液面の揺れを劇的に抑えているんです。ロケットの安定性の向上とエンジンの保護に燃料タンク内のリングが一役買っているなんてとても意外でした。

続いてはこちら!

無響室です!飛行機のエンジンから発生する音を反響なしで観測するために用いられるこの部屋、当然声も反響しないので会話しているとなんだか不思議な感覚になりました。それにしても無響室と聞くと突起のついたスポンジが壁一面を覆っている部屋を想像するんですが…これは布団ですか?
「はい、布団で代用しています(笑) それでもちゃんと音は吸収してくれます。もし閉じ込められたら叫んでも音は外に漏れませんよ」…さらりと恐ろしいこと仰るんですね…(笑)

まだまだ行きます!次は目玉企画の一つであるフライトシミュレーターです!

子供たちが飛行機を操縦しています!操縦桿(そうじゅうかん)で操作していてかなり本格的です。画面はコックピットから見た景色のようです。これはアメリカの旅客機メーカー、ボーイングの主力飛行機であるボーイング787を離陸、飛行、着陸させるシミュレータです。是非とも操縦してみたい!と思ったのですが既に子供たちの長蛇の列が出来ており断念…そもそもフライトシミュレータは大人気で整理券が必要で、それもすぐに無くなってしまったそう。来年もこの企画が行われるとしたら、早めに行って整理券を確保することをオススメします!

最後にイオンエンジンに関する展示を見てきました!イオンエンジンはマイクロ波を当てることでプラズマにしたイオンを静電場で加速、噴射することで推進力を得ます。推進力は弱いものの燃費が格段に良いのが特長で、あの「はやぶさ」のエンジンに用いられているのも航空宇宙工学専攻の國中教授が中心になって開発したイオンエンジンなんです!たった60kgの燃料で60億kmの宇宙航海を達成したのだから、いかに優れた燃費かが分かりますね!更に2014年に打ち上げられた「はやぶさ2」にも引き続きこのエンジンが採用されています。最先端かつ実用化に近い領域で研究が行われている事も航空宇宙学科の特徴と言えます。

いかがでしたか?企業から借りてきた精巧な模型や実物が数多く展示してあり、研究室も大きな装置が多くてとても見ごたえのある展示でした。また、展示を見に来た方も知識が豊富で非常に高レベルな会話をスタッフと繰り広げていてとても楽しそうでした!
取材に協力してくださった航空宇宙工学科の皆様、ありがとうございました!

航空宇宙工学科のHPはこちら

(執筆: 栢森太郎)