こんにちは、化学システム工学専攻、 現在修士2年生の柴山です。現在は修士課程にて研究中心の生活を送っています。昨年2015年の秋に、機会を得て海外へ行くプログラムに参加することができたのでTtime!webの方へ記事を投稿したいと思います。

Program File #3

  • アクティビティタグ
    短期 | 海外, 大学 | 研究発表
  • 参加プログラムの内容
    Massachusetts Institute of Technology、 Harvard Universityの授業見学および参加者各自による研究室訪問
  • 主催組織
    東京大学工学系研究科 国際工学教育推進機構
  • 訪問先
    1. Massachusetts Institute of Technology

    アメリカのマサチューセッツ州、Cambridgeという街にあります。MITと略され、私たちには、日本人が所長を務めるMIT Media Labが馴染み深いと思います。私の所属専攻と同様に化学工学を学ぶ専攻もあり、著名な研究者も在籍しています。
    2. Harvard University
    MITと同じくマサチューセッツ州のCambridgeにあり、MITからはかなり近い位置にキャンパスがあります。ビジネススクールが有名な私立大学ですが、バイオ・化学分野において有名な研究室もあります。
    3. Tufts University
    マサチューセッツ州のMedfordという街にキャンパスがあります。Tufts Universityは他2つの大学と異なり僕が調整して単独で訪問しました。近年、理工学系の教授を招聘して、理工系の学生も増えているとのことでした。
  • 訪問期間
    2015/9/13-9/19
  • 参加者
    工学系研究科各専攻から1名ずつの計16名、引率教職員3名

訪問記

最初にスケジュールをざっと書いてみます。その後で、具体的に何をしたのかについて紹介していきます。

表の下線を引いたところが個人で行動した内容で、それ以外は全体での行動でした。MIT、Harvardの学生との交流、現地滞在中の日本人学生との交流と、個別で研究室訪問と専攻の先輩の訪問を行いました。

 

午前 午後
9/13 成田空港から
ボストン・ローガン
空港へ移動
参加メンバーで
夕飯
9/14 MIT日本語教室訪問MITキャンパスツアー MIT学生との交流
9/15 MIT見学 Tufts大学訪問 MIT在籍の日本人
学生と交流
9/16 ハーバード学生との交流 ボストン観光 現地滞在中(当時)
の専攻の先輩とご飯
9/17 MIT Media Lab訪問 MIT Media Lab訪問
9/18 ローガン空港出発
9/19 羽田空港着

 

はじめに

本プログラムは、東京大学の工学系研究科が主催しているプロジェクトで、M1の9月に各専攻から1名ずつが参加可能です。有名大学の授業に参加したり、各自で興味のある研究室を訪問できたりという機会があります。訪問した研究室の人々へ自分の研究をプレゼンしたり、有名な研究室の現在に触れたりすることができるプログラムと言えます。現在、全く同じプログラムは開催されていませんが、博士課程への進学を希望するM1の学生を対象とした「海外武者修行」など、工学系研究科が主催する同様のプログラムがあります。ご興味のある方は、工学部8号館の国際推進課にお問い合わせ下さい。

MITのキャンパス内。独特な建物が多いです。

 

Harvard大学の図書館。Harvardのキャンパス内は建物が伝統的な様式で整えてあります。

Harvard大学の図書館。Harvardのキャンパス内は建物が伝統的な様式で整えてあります。

MIT、 Harvard学生との交流

本プログラムを企画していただいている先生方がセットした交流イベント。現地学生のうち、日本語の授業を取っている学生と交流しました。まず日本語の授業に東大の学生全員で参加させてもらい、授業後も一緒に昼食を食べてさらに交流を深めました。様々なバックグラウンドの学生が同じ空間で勉強していたので、非常に印象的でした。

 

Tufts University。やや郊外にキャンパスがあるため敷地がだいぶ広く、スポーツが出来るようになっていました。

Tufts University。やや郊外にキャンパスがあるため敷地がだいぶ広く、スポーツが出来るようになっていました。

Tufts University、訪問先の理工学部の入っている建物。

Tufts University、訪問先の理工学部の入っている建物。

研究室訪問

僕は化学分野のデータセットに対して数理手法・機械学習の手法を活用する研究を行っています。MITにも何名か当該分野の著名な先生が在籍しています。しかし、事前に連絡してみたものの滞在期間中にMITにいらっしゃる方はいらっしゃいませんでした。ボストンを中心に研究室見学をしていたので、ボストンからやや郊外にあるTufts Universityまで足を伸ばして研究室訪問をしました。この当時僕はまだ研究室訪問に慣れておらず、準備不足の感もあって自分の研究紹介は行いませんでしたが、研究紹介をしてフィードバックをもらえていれば有意義だったと思います。

訪問したのは、Department of Chemical and Biological EngineeringのGeorgakis教授の研究室。Georgakis教授は元MIT教授であり訪問当時はPh.D.コース生1名と博士研究員1名が所属していました。研究では実験計画法(design of experiments、DoEなどと略される)という化学系でどういうデータを取るべきかなどを決める手法の開発が行われています。企業と共同で進めるプロジェクトが複数走っている状況で、今後は学生も増えていくだろうとのことでした。Georgakis教授はDoEの上位概念であるData-Driven Modelling(研究室・工場から得られたデータを元に制御・設計を検討する研究分野のこと)の権威であり様々な化学企業や製薬企業と契約を結んでいるとのことで、企業と関わり応用研究したい人にとっては中々良い環境なのだろうと感じました。

 

MIT Media Lab内部。 とてもおしゃれです。具体的な研究室内部の様子は部外秘なので、写真はありません。

MIT Media Lab内部。 とてもおしゃれです。具体的な研究室内部は部外秘なので、写真はありません。

自分がアポをとった研究室ではないですが、MIT Media Labも見学しました。MIT Media Labではアーティスティックな研究が行われていて、問題解決を指向するというよりもビジョンの実現に向けてコンセプトを重視した研究を行っているという印象でした。おそらく平均的な工学研究とはかなり異なり、研究テーマの立て方と実現方法に創造性を要することが見て取れたので、その点でとても興味深かったです。

最後に

海外の大学を訪問する際は、訪問時のディスカッションをその後の自分の研究に活かすためにも、きちんと準備をして訪問をすると収穫が大きいと思います。ディスカッションできるほど研究成果が出ていると非常に楽しく、ためになる訪問になると思うので、今後M1向け「海外武者修行」プログラムなどに参加する方は頑張ってください。個人的には、訪問時にディスカッションできるほどの成果をまだ出していなかったので、反省点が多い海外訪問となりました。

最後に、MIT Media Lab見学に同行させてくれた鳴海君へこの場を借りて感謝します。