こんにちは。Ttime!メンバー、情報理工学系研究科修士一年の長谷川です。2015年7月26日に開催されたテクノサイエンスカフェ「エネルギーと資源のフロンティア」のレポートをしていきます。(広報室によるテクノサイエンスカフェの記事が東京大学工学部のサイトに掲載されていますので、こちらも併せてご覧ください。http://www.t.u-tokyo.ac.jp/epage/event/2015/20150731001.html)

東大テクノサイエンスカフェは、東京大学大学院工学系研究科・工学部の主催する小中高生とその保護者に向けた”工学の魅力を伝える”活動です。2011年から始まり、今回で19回目の開催となりました。今回は講演とワークショップで構成され、参加者は小学生36名、中学生25名、高校生3名を含む計66名でした。また、講演は以下のタイトルで3本行われました。

  1. 地球温暖化をどうやって止める?二酸化炭素を封じこめる(佐藤光三教授)
  2. 日本のハイテク産業を支える!海底に眠るレアアース  (加藤泰浩教授)
  3. エネルギーをどうする?日本の新資源メタンハイドレート(増田昌敬教授)

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そしてたくさんの新しい話を聞いた後には、小林肇准教授の監修する2つのワークショップを体験してもらいました。(写真は今回紹介しなかった方のワークショップで、手回し発電の体験などをしたようです。)

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そのうちの1つ、私たちTtime!の運営する「知ってみよう、イマノ発電法 考えてみよう、ミライノ発電法」と題したワークショップは、参加者のみなさんにエネルギー・資源に関する問題について知り、考えてもらい、「エネルギーと資源」をより身近に感じてもらうことを目標に計画したものです。温暖化の原因、化石燃料の利用法といった基本的な話をクイズを挟みながら進めていったのですが、小学生から高校生までみんなよく理解していて、積極的に参加してくれていました。水を沸騰させた蒸気でタービンを回す火力発電のデモンストレーションでは、発電した電気によってオルゴールが鳴るのを真剣な面持ちで見守っていたのが印象的でした。その後、人間の体温を用いる方法など最新の発電法を紹介し、さらにグループに分かれて将来できるようになるかもしれない発電法、「ミライノ発電法」を思いつく限り挙げてもらいました。

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時間が短かったにもかかわらず、消しゴムや鉛筆の摩擦で発電、ディスプレイの発するブルーライトで発電といった実用化できそうなものから、小学生らしい発想、たとえばお母さんの体重で発電、はげ頭の輝きで発電といったものまで多種多様なアイディアが出てきました。最後は班ごとにみんなで模造紙にまとめ、順番に発表していきます。リハーサルで私たちも同じようにアイディアだしをしていたのですが思いの外難しく、当日の子供たちの柔軟な発想力に驚かされました。

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すべてのワークショップを終え、満足そうな笑顔の子供たちとスタッフ全員で記念撮影をし、全行程が終了しました。新しく学んだこと、考えたことを両親に話す子供を見て、エネルギーに興味を持ってもらうきっかけを作れたことを知りうれしかったのを覚えています。また火力発電のデモンストレーションの準備では当初の発電量だと豆電球をうまく光らせられなかったのが回路の直列・並列を工夫するのみで解決したり、ミライノ発電法における子供たちのユニークな発想に触れたりする中で、私たちがいかに頭でっかちになっているかを思い知らされました。今回のイベントが子供たちにとってかけがえのない経験となったことを心から願っていますが、もしかすると一番勉強になったのは教える側のつもりになっていた私たち自身だったかもしれません。

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テクノサイエンスカフェは年に数回開催されていますので、また次回参加できるのを楽しみにしています。

(執筆:長谷川)