こんにちは、工学部広報アシスタント 物理工学専攻修士一年の柳光です。
今年のAセメスターから開講される1年生向けの工学部の総合科目「環境・エネルギー工学概論」について担当教員の村上進亮先生にインタビューしました。
(ちなみに、村上先生はシステム創成学科で資源開発のシミュレーションの研究をされています。)

村上進亮先生(システム創成学科准教授)
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学生時代の活動:テニス、大学院で留学 (資源限定の経済系)
休日の過ごし方:子どもと遊ぶ、子どもの成長 (学習) を観察する
趣味:音楽鑑賞 (ジャンルは何でも)
工学部の魅力といえば:なんでも来い的なある種の「とんでもなさ」と基礎的な学問が共存しており、また、面白いことをやっている人がたくさんいるところ

「環境・エネルギー工学概論」のテーマについて教えてください
この授業は、環境・エネルギー問題に対する全体像を俯瞰的に学ぶことに重点を置いている授業です。なぜかと言うと、環境やエネルギーの話をする上で、全体像を一度知ってもらうことが重要だからです。
また、環境やエネルギーの話は文理の枠を超えたあらゆる分野に関わる大きなトピックであり、さらに、その問題を解決するには技術的・社会システム的アプローチといった様々な方法があります。ですので、文系学生が将来環境問題の解決に関わる際には技術的なアプローチも知っていないとダメですし、理系学生の場合は、技術だけ知っていても政策を含めた全体像を知らないと環境問題を解決する上で使い物になりません。そのため、この授業は文系理系問わず多くの学生に取ってもらいたいです。

授業への意気込みを教えて下さい
私が担当する講義では、環境やエネルギーについての政策的、倫理的なことや、システム的な物の見方を最初に説明します。特に、東大に入りたての1年生は、物理・化学といった高校の科目レベルの見方で理系の話を見てしまうので、そうならないためにも、環境・エネルギー問題を俯瞰できる大きな物の見方、考え方を文理を横断して伝えようと思っています。
また、環境問題には流行り廃りがあり、その上、古い問題と新しい問題が混ざり合ってリンクしています。例えば、水質汚染や土壌汚染といった昔からある環境問題と、近年注目されている生物多様性の問題は関連していますよね。さらに、そこに「人の動き」がノイズとしてかかってくるので、予想だにしない要素が現れることもあり、解決は一筋縄ではいきません。だからこそ、この授業で環境やエネルギーについての全体像を正しく伝えたいと思っています。

最後に、駒場の学生に向けて一言お願いします
駒場にいるときは「面白い」と思うものと出会うことが重要です。もしかすると、そこからキャリアパスが拓かれるかもしれません。だから、この授業を取ってもらい、何かしら「面白い」こととたまたま出会える人が少しでも増えてくれればと思います。

ありがとうございました。

インタビュアーより
環境問題やエネルギー問題と聞くと、どうしても「早く解決しないといけない問題だから、やるとなったらその責任感が重苦しい・・・」なんていうイメージを持ってしまうと思います。しかし、村上先生のお話を聞くと、そこまで重苦しく考えることなく、「環境やエネルギーって面白い!」と駒場生のみなさんに感じてもらいたいのだということがひしひしと伝わってきました。
だから、まず環境やエネルギーのことについて知って先入観を払拭するためにも、工学部を志望している方、していない方関係なくAタームになったらこの授業を取りましょう!そうすると、環境やエネルギーの「面白さ」に気づけるはずです。それがやがては自分の血(知)となり肉となり、これからの将来に生かされていくのではないかと思います。

(インタビュアー 柳光孝紀)