こんにちは、工学部広報アシスタント 物理工学専攻修士一年の柳光です。
5/16、17に本郷キャンパスで行われた五月祭に参加された方も多いと思います。
この五月祭では工学部の各学科がそれぞれの研究内容と関連する「学術展示」を行っていました。
今回は、都市工学科の学術展示「架空都市X」にお邪魔してきましたので、こちらの企画紹介をしたいと思います。

「架空都市X」とは?

架空都市Xという企画は、都市の中にも様々な風景があることを気づかせてくれる企画です。
こちらの写真は、この日のために都市工学科の学生さんが制作された架空都市の模型です。
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写真から伝わってくるとは思いますが、かなり規模が大きく、細部まで精巧につくられています!
ちなみに、こちらの模型にはモデルとなる都市があるのですが、その都市は秘密だそうです。また、あくまで「架空都市」ですので、こちらの模型は実際の都市を少し改変しているそうです。
そして、模型の中には番号の振られた札が立てられています。これは何でしょうか?
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よく見ると、模型の外には札の番号が貼られた風景の写真が置かれています。
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実は、この風景写真は、モデルとなった都市の中で撮られた写真なのです。
そして、番号札はその写真が撮られた場所を表しています。

企画を楽しもう

企画の概要をここまで見てきましたので、ここからは架空都市Xの楽しみ方を説明します。
まず、架空都市Xの会場に入ると、このようなアンケートがもらえます。
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これは、風景写真を見て感じたことを書くアンケートです。
そして、アンケートを書いてスタッフに渡すと、なんと、自分の書いた感想が他の人たちの感想とともにスクリーン上に映し出されるじゃありませんか!?
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なぜこのようなことを実施しているのかと言うと、この企画は「都市の中にも様々な風景があることを知ってもらうための企画」であるだけでなく、「その風景は人によって感じ方が違う」ってことを知ってもらうための企画でもあるからです。
スクリーンを見ていると、1つの写真に対して「良い」と「不便」といった正反対の感想や、「畑」と「住宅」といった着目点の異なる感想が出てきていました。また、自分と全然違う感想を抱いている人もいるということも分かったので、非常に楽しむことができました。

卒業制作・集合住宅の設計演習

また、会場には、卒業制作でつくった模型と、3年の夏学期に行う、集合住宅の設計演習でつくった模型が展示されていました。
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(上:卒業制作、下:集合住宅の設計演習)
これらの模型も架空都市Xと同じく実在の街をモデルにしたものです。都市工学科は都市問題・環境問題を解決するための方法を研究している学科ですので、制作の際には、実際に街を調査し、その街に存在する問題を解決するにはどのような街並みにすればいいか、ということを念頭に置いて制作されています。
都市工学科の学生さんに話を聞いたところ、模型というのは「自分の作りたいものを他人に分かりやすく伝えるためのツール」であると同時に「実際に作らないと分からないことを知るためのもの」であるそうです。例えば、模型を低い姿勢から眺めることで、街並みの圧迫感が分かるそうです。確かに、上から模型を見たときはその街の地図を見ているような感じで、場所ごとの役割分担が見えてきましたが、低い姿勢で見たときはその街を実際に歩いているように感じ、街のゴチャゴチャ感も分かりました。

おわりに

文章だけで学術企画の内容全体を理解するのは難しいかもしれませんが、雰囲気だけでも感じ取ることはできましたか?また、都市工学科についても少しは分かりましたか?
他の学科の学術企画についてもどんどん更新していくつもりですので、ご期待下さい。

(執筆:柳光 孝紀)