こんにちは、化学生命工学科4年の上田倫久です。
これが初めての投稿ですが、今後は定期的に記事を書いていきたいと思っています。

さて、本題。
リーディング大学院、という単語を聞いたことがある方はどれくらいいるでしょうか?
「名前的に大学院生に関わるもの?」「普通の大学院と何が違うの?」
大学生活の中ではなかなか耳にすることの少ない言葉だと思います。

今回からは数回にわけてその「リーディング大学院」、特に工学系に関わりの深いものにスポットライトを当て、実際の参加者の声を参考に記事をお送りしたいと思います。

▶ リーディング大学院って?

リーディング大学院とは、新しい時代をリードする博士を養成するため、
博士課程に進学する学生に対して修士課程の時期からおこなわれる本専攻とは別の教育プログラムのことで、分野横断型の講義やインターンシップ・研究留学などが開催され、奨励金も支給されるというプログラムです。日本学術振興会が採択するこのプログラム、正式には「博士課程教育リーディングプログラム」といって平成25年度の時点で日本全国63件ものプログラムが実施されています。
要するに、修士から博士にかけてのちょっと重たい副専攻といったイメージですね。
詳しくは日本学術振興会のHPをご確認ください。 http://www.jsps.go.jp/j-hakasekatei/
(リーディング大学院自体に興味がある方はこのページが面白いかもしれません。
http://www.jsps.go.jp/j-hakasekatei/saitaku.html

ここにもあるように、リーディング大学院には様々な分野のコースがあります。
東京大学にも複数のリーディング大学院が存在しますが、このうち今回はMERIT(メリット)について少し詳しくご紹介します。

 

MERIT_logo_yoko
http://www.ap.t.u-tokyo.ac.jp/merit/index.html

▶ MERITとは

MERITとはMaterials Education program for the future leaders in Research, Industry and Technologyの略称で、日本語では統合物質科学リーダー養成プログラムと呼ばれています。このコースは、物質科学の分野で将来リーダーとなる人材を育成することを目的としていて、工学系研究科・理学系研究科・新領域創成科学研究科の一部専攻の学生が対象です。
今回は現在修士2年のコース生の方にお話をお伺いしました。

▶ MERITの特徴

MERITは他の多くのリーディング大学院と同様に、学術俯瞰的な講義群や海外留学プログラム・インターンシップ等の機会を提供していますが、その大きな特徴として「専門外の人との交流が非常に多い」ことが挙げられました。

具体的には、隔週土曜日に開催されるコース生の研究発表会(MERITコロキウム)への参加、副指導教員(MERITにおける担当教員のこと)への3ヶ月に1回の研究進捗報告、年に1回のMERIT自主キャンプへの参加などです。
このように充実した異分野の方との交流の機会こそがMERIT独自のメリット、になっているとのことでした。また、コース生になると修士1年の10月から奨励金をもらえるというのも特徴のようです。

modifiedコロキウム130112-3
コース生同士で研究紹介をおこなうMERITコロキウム

modified海外研修2012-1
オランダへの海外研修のようす

modified自主キャンプ2013-2
学生同士の交流を深めるMERITキャンプのようす

このような専門外の研究者との交流や議論は、自身の視野を広げるだけでなく共同研究などの新しい研究につながるきっかけにもなるそうです。専門内のものとは一味違う視点から意見をもらい、また専門外の分野について議論を重ねていく中で、自身の研究を見つめなおし幅を広げていく…そうした姿勢がMERITの活動から感じることができました。

いかがでしたでしょうか?
博士課程に進学する、というハードルはもちろんありますが、リーディング大学院そしてMERITに関して少しでも興味をもっていただければ幸いです。
次回以降は他の工学系に関わりの深いリーディング大学院について特集していきます。
ご期待ください\(^o^)/

(執筆: 上田 倫久)